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尿もれ

少しずつ・じわじわと
漏れる・・・女性に多い
「尿もれ」とは?

「尿もれ」とは自分が排尿しようという意思とは関係なく、尿が漏れてしまうことを言います。
尿もれは女性に多く見られるものですが、その理由は女性の尿道が男性に比べて短く、尿がもれやすい構造になっているため、加齢や肥満等といった、様々な原因によって尿もれを起こしやすくなります。
過去に日本排尿機能学会が行った尿もれに関する調査によれば、40歳以上の女性の約44%の方が尿もれを経験しているとされています。

女性を悩ませる尿もれの
主な原因

尿もれでお悩みの方へ│たはらウィメンズクリニック│吹田市の婦人科・女性内科・不妊治療女性の尿もれの原因の多くは骨盤底筋の緩みにあります。骨盤底筋は子宮や膀胱、直腸といった骨盤内の臓器を支えるものですが、この骨盤底筋が緩んで臓器を支える力が弱まると、膀胱や尿道に影響が及んで排尿のコントロールが難しくなり、尿もれに至ります。
原因として最も多いのが出産です。出産によって子宮などを支える筋肉に負担がかかることにより、筋肉が傷ついたり、断裂したりすることで発症します。その他の原因としては、加齢による女性ホルモンの減少による子宮周辺の組織の変化、骨盤に負担がかかるような仕事、骨盤内の手術の経験などが考えられます。

出産、更年期以降の女性ホルモンの低下、加齢、体重増加などにより骨盤底筋力が低下し、尿道括約筋不全と尿道過可動を引き起こすことが尿もれも原因とされています。
骨盤底筋の緩みは、骨盤底筋を鍛える運動などによって意識的に鍛えることも可能です。

尿もれの治療・対策

骨盤底筋を鍛える

尿もれでお悩みの方へ│たはらウィメンズクリニック│吹田市の婦人科・女性内科・不妊治療尿もれの状態を詳しく問診して生活習慣に関する指導を行った上で、骨盤底筋や靭帯を鍛える体操を行います。
排尿時に肛門と膣をギュッと締めてみてください。おしっこが止められると思います。それが骨盤底筋群が収縮した状態です。その時に、お腹には力を入れないようにします。
排尿が止められる感触が解ったらトレーニング開始です。仰向けで肩幅まで開脚し息を吸いながら肛門・膣を胃のほうに吸い上げるような感じで5秒間“ギュッ”と締め、その後5秒緩めます。これを5回繰り返してください。この5回を一セットとして、一日5セットやりましょう。
骨盤底筋体操する時の姿勢は、仰向けの状態だけでなく、椅子に腰掛け両脚は肩幅くらい開く姿勢、床にうつぶせになり肘をついて手で顔を支えながらの姿勢、あるいは立ったままで軽く開脚する姿勢などでもできます。どの姿勢でも効果は同等ですので、例えばデスクワーク中や、うつぶせでテレビを見ているついでなどいろいろな機会を利用して気軽にできるということがこの体操の利点です。
さらに、基本は5秒毎に“締める” “緩める”の繰り返しですが慣れてくれば10秒毎でも行えば効果は高くなります。

薬物療法

過活動膀胱など、薬の投与によって改善が見込める場合は、内服薬を処方します。

「骨盤底筋トレーニングチェア」の活用

尿もれでお悩みの方へ│たはらウィメンズクリニック│吹田市の婦人科・女性内科・不妊治療当院では、服を着たまま、約30分間座るだけで、骨盤底筋を鍛えることができる骨盤底筋トレーニングチェア「ペルーナ」を導入しています。 骨盤底筋トレーニングチェアとは、高密度焦点式電磁を用いて骨盤底筋を強化することにより、尿もれ等を改善する機器です。通常の骨盤底筋体操では到達できない強力な筋収縮を引き起こして骨盤底筋を効率良く鍛えることで、尿もれ治療だけでなく、膣のたるみ、性的満足度の向上やダイエットへの効果が報告されています。

若い女性にもある「尿もれ」
ひとりで悩まず相談を

女性の尿もれは、20代の若い方から高齢者に至るまでの幅広い年代の方に見られる症状ですが、特に40歳以上の女性の40%以上に見られると報告されています。

症状が症状ですので、恥ずかしくて他の方に相談できず、お一人で悩まれている方も多いのではないかと思います。症状に悩む結果、外出や旅行をためらう方もいらっしゃるかもしれません。そうなると本来の生活ができずにクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)が低下してしまうことになります。尿もれの程度は様々で、毎日、あるいは1週間に2~3回以上、普段はないが運動した時だけなどの違いがあります。

診察を受ける方がまだ少ないのは、「この程度なら我慢できる」とか「普通の老化現象」だと思いこみ、恥ずかしさもあって受診をためらっているケースが多いからではないかと思います。程度にかかわらず、恥ずかしがらずに適切な診断を受けることで、本来の快適な生活を取り戻すことができるようになるはずです。尿もれでお悩みでしたら、当院へお気軽にご相談ください。